うさぎの歯のかみ合わせが悪いことが原因で起きる不正咬合(ふせいこうごう)の原因と治療法と対策何が原因で起こってしまうのでしょうか?
うさぎの不正咬合とは歯のかみ合わせが悪くなる病気
うさぎの歯は一生伸び続けます。けっして伸びるのが止まることはありません。普段はチモシーを食べていれば、自然と歯が削れていき、問題がありませんが、かみ合わせが悪くなり、そのまま伸びてしまい、上下の歯が伸びすぎて口の中を圧迫してしまいます。
不正咬合が原因で引き起こす口の中の炎症や涙に目が飛び出す
口の中の歯が伸びることで、口の中を傷つけてしまいます。そうすることで細菌が入り、根尖膿瘍(こんせんのうしょう)を引き起こしたり、鼻と目をつなぐ位置にある涙の先を圧迫してしてしまい、涙が止まらない。更にひどくなると目が飛び出てしまうこともあります。
うちの子は不正咬合が原因ではないとのことですが、涙が出てしまい目の周りがガビガビになってしまいます。
更によだれが止まらなくなり、手や口周りが唾液で汚れて、脱毛を引き起こします。
チモシーを適切にすりつぶすことができず、うっ滞をおこしたり、食欲が減って痩せてしまう。ということにも繋がります。
不正咬合は前歯と奥歯どちらもおきるが、奥歯は分かりづらい
不正咬合はうさぎの前歯と奥歯どちらも起きる可能性があります。しかし、より深刻なのは奥歯の場合です。
前歯の場合は、うさぎを観察していれば、比較的すぐに気がつくことができますが、奥歯の場合はなかなか気がつくことができません。レントゲンなどを取る必要があります。
ペレットは食べるけど、チモシーを食べないなど最近好き嫌いが激しいなと思ったら病院に連れて行って検査してください。
不正咬合の原因はケージを噛むチモシーを食べない
不正咬合のよくある原因は、ケージをしつこく噛むことが原因で起きます。この場合は前歯のかみ合わせが悪くなります。
ケージは鉄でできているので、噛んでも壊れることがありません。噛んだ際に余分な負荷が前歯にかかり、その負荷が積み重なり、少しずつ歯の位置をずらしてしまいます。
いってみれば、歯列矯正の逆のことをやっているということになります。
他には前歯だけでなく奥歯の場合は、チモシーを食べることで上下の歯をすり鉢のようにすりつぶしてチモシーを潰しますが、普段からペレットや果物や野菜ばかりをあげてお腹っぱいにしてしまうと、空腹感がなくなり、チモシーを食べなくなってしまいます。
顔をぶつけて、前歯の位置がずれるのも原因の一つ
顔をぶつけてしまい、歯が内側に入ってしまい、かみ合わせがずれる、それをほっておいたら不正咬合になってしまいます。抱っこや部屋んぽさせる場合には、落として顔をぶつけないように注意してください。
うさぎの不正咬合の治療は削るしか無い
うさぎの歯は一生伸び続けるので、不正咬合の治療は歯を削るしかありません。うちの11歳のうさぎさんは10歳ごろから不正咬合になってしまいました。悲しい・・・
毎月、動物病院で歯のカットをしてもらっています。
治療期間はうさぎそれぞれ、かみ合わせが戻れば問題がないですが、うちの子は根本から内側に入ってしまったので、これはもう気長に病院に通うしかありません。
うさぎの不正咬合の対策と予防
飼い主がちょっとした工夫をすることで防げる不正咬合があります。お金がかからないものから、エサを飼えることまで検討してください
おやつや野菜や果物をあげない
基本的で大事なことチモシーをたくさん食べれくれれば、防げる不正咬合があります。たくさん食べてもらうにはどうしたらいいのか?
よぶんなおやつやチモシーペレット以外の野菜や果物を頻繁にあげない事が大事です。
おやつをあげないとかわいそうと思っている人もいますが、かみ合わせが悪くなる方がウサギさんにとってはかわいそうです。
絶対にあげないではなく、2週間に1回や決まった量のチモシーを食べたら上げるというルールを作りましょう。
チモシーをいくつか変えてみる
チモシーの食いつきが悪いなと思ったら、普段と違うチモシーを上げてみる。チモシーの種類を変えるだけで食いつきが変わったりします。チモシーは開けておくと香りが飛ぶのでしっかりパックされているものだと、開けたときの香りが全然違います。
ちょっと古くなったチモシーを天日干しにしたり、レンジで数秒温めるだけで、香りが良くなったりします。ただしレンジを使うときは火事に気をつけてください。必ず、確認しながら温めてください。
ケージの噛む位置にかじり棒の柵を設置
うさぎはどこからケージの外に出れるかわかっていますので、基本的にはケージのドアの部分をかじります。その他飼い主が見える位置なども噛み癖がついてしまいます。
そういった箇所を齧ってはダメではなく、齧ってもよい工夫をすればいいのです。
柵はサイズによってつくつかないがあるので、必ずドアのサイズを測ってから購入することをおすすめします。
SSサイズ横10×縦10cm
Sサイズ横16×縦17cm
Mサイズ横24×縦25cm
エサ箱チモシーやペレット入れを木のケースに変える
チモシーやペレットをいれるケースをプラスチックや陶器、鉄製のものから木のものに変更する
ペレットを食べるときや、チモシーを引き抜いて食べるときに、エサ箱に噛み付いてしまっている場合、歯に余分な負荷がかかってしまいます。木のエサ箱を使っているならそのまま使い続けてあげてください。
プラスチックや鉄製や陶器で噛んだあとがあるなぁ〜っという人は木のエサ箱入れに変更してみてください。
こちらのタイプがペレット入れとチモシーをいれる両方のタイプで評判がいいものとなります。
とりあえず食欲がないなら動物病院へ素人判断しない
チモシーを食べなくなった、食欲が減った、うんちが小さくなったなど、食事量が減ったり、偏食になった場合は動物病院についれていってあげてください。
前歯なら自宅でも確認できますが、原因追求はやっぱり病院が一番です。素人判断をして病気を悪化させる前に先生に見てもらいましょう