うさぎのメスは子宮摘出をしなければ、ほとんどのうさぎのメスが子宮がんなどの子宮疾患でなくなってしまいます。そうならないためにもかならず子宮摘出手術を行いましょう
獣医師の論文をもとにお伝えいたします。最後に参照元を記載しますので興味のある方はお読みください。
3歳以上のうさぎの子宮内膜性ガンの発生率は50〜80%
うさぎのメスは3歳を超えると子宮がんの発生率が50%以上年齢が上がっていくと80%にも及んでしまいます。
病気はゆっくりと進み1〜2年で進行して蝕んでいきます。
症状としては元気がなくなり、食欲不振になり、血尿が出るなどです。ケージで飼いトイレの砂などを使っていいると尿の色がわかりにくく発見が遅れてしまいます。
なんか最近元気がないなぁ、食欲ないなぁっと思っても年なのかなぁっと思ってしまい病気の発見が遅れてしまいます。
うさぎは非常に我慢強く、鳴き声もださない。普段はケージに入れているのでなかなか気が付きにくいです。
子宮がん以外にもさまざまな子宮に関する病気にかかってしまいます。
子宮内膜過形成にはじまり、子宮ポリープ、子宮腺筋症、子宮内膜炎、子宮血腫、子宮水腫、子宮蓄膿症などなどがあります。ではどうすればよいでしょうか?
うさぎの避妊手術で子宮摘出する理想は6ヶ月以内に!
- 子宮ガンの手術の年齢は5〜6歳が最も多い
- ガン以外の手術の年齢は3〜4歳が最も多い
まとめると3〜6歳で何らかの子宮疾患の手術をが多くなります。
一番若くて生後6ヶ月のうさぎが血尿の症例もあるため、2歳未満、理想は生後6〜9ヶ月で子宮摘出手術をすることを推奨されています。
避妊手術をしている段階で子宮がんが発覚することも多く、できる限り早めの手術をしましょう。
子宮がんなどの子宮疾患 になりやすいうさぎの種類
- ミニウサギを含む雑種
- ネザーランドドワーフ
- ホーランドロップ
という順番で病気になりやすい。あくまで全体の病気になったうさぎの種別の割合なのでなりにくさというわけではありません。
子宮内膜過形成の年齢で見ると
- ネザーランドドワーフの平均年齢: 4 歳 2 カ月齢
- ホーランドロップの平均年齢は:2 歳 11 カ月
圧倒的にホーランドロップが疾患する年齢が若く、2歳未満で子宮摘出手術をすることが推奨されるのがよくわかります。
うさぎの子宮摘出手術の費用と金額と期間
いくつかのうさぎ専門の動物病院の金額を調べてみておおよその金額を書いておきます。
おおよそ手術自体は40,000円前後
抜糸期間をいれて7〜10日間
これ以外に事前の健康診断や手術後の経過観察などで病院に通院を考えておきしょう
7万ぐらいは見ておいたほうがいいですね。
うさぎの避妊のメリットデメリット
メリット:子宮関係の病気にならずに長生きが見込める
デメリット:太りやすくなる
このメリットデメリットを比較して、デメリットは十分納得できるはず。一緒に遊んであげて運動量を増やしたり、定期的に体重を測ってあげたりして気をつけてあげましょう。
まとめうさぎのメスを飼うなら必ず手術を
家に迎え入れてからすぐに子宮摘出の避妊手術をしてあげてください。
もししていなかったら、今すぐ、病院に連れて行って健康診断をしてあげてください。
数万もお金がかかるので、大変かと思いますが、命と比べられません。
大事な家族のウサギさんを病気から守ってあげられるのは飼い主のあなたです。
日本におけるウサギの子宮疾患の病理学的および疫学的研究
http://repository.nihon-u.ac.jp/xmlui/bitstream/handle/11263/1791/Settai-Kanako-1.pdf